はじめに:「造作っぽいけど、造作じゃなくていい」の正体を探して
こんにちは、アラフォー・フルリモート女子・東北在住のMiiです。
注文住宅を建てるにあたって、洗面台は最初「造作(=既製品ではなく大工さんに作ってもらう)」でお願いする予定でした。 木の質感がある、あの家具っぽい洗面台に憧れがあったからです。
でも実際にショールームを回ってみると、「造作じゃなくても、造作っぽい雰囲気の商品があるじゃないか」と気づきました。 しかも造作は価格が読みにくく、30万円台で収まることもあれば80万円を超えることもあります。
この記事では、造作洗面と、造作風の雰囲気が出せるメーカー品4社(クリナップ・LIXIL・TOTO・タカラスタンダード)を実際に見学して比較した記録をまとめます。
- 価格帯はどれくらい違うのか
- ショールームで見た実物の印象
- 最終的にどれを選んだか、その理由
同じように「造作にするか、メーカー品にするか」で悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
価格帯を比較する(750mm幅換算・定価ベース)
まず気になる価格から。工務店経由だと定価の40〜60%引きになることが多いですが、比較用にメーカー定価ベースの目安を並べます。
| メーカー・商品 | 価格帯の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| クリナップ「エルヴィータ」 | 25〜45万円 | 家具っぽい質感・収納タイプ(オープン/開き/スライド/フロート)が豊富 |
| LIXIL「カスタムバニティ」 | 25〜50万円 | 下部収納のデザインが一番「造作っぽい」・ボウルの選択肢が豊富 |
| TOTO「ドレーナ」 | 30〜55万円 | 造作洗面の雰囲気に一番近い・鏡まわりの収納で収納力も確保 |
| タカラスタンダード「リジャスト」(クラフトエッセンス) | 25〜45万円 | ホーローパネルで汚れ・傷・湿気に強い |
| 造作洗面(オーダーメイド) | 30〜80万円以上 | ボウル・水栓・カウンター・ミラー・工事費次第で大きく変動 |
造作は下限だけ見ればメーカー品と大差ないように見えますが、こだわればこだわるほど青天井というのが実際に見積もりを聞いてみての実感でした。
クリナップ「エルヴィータ」:最初に心を掴まれた造作風
注文住宅を建てよう!と思った初期の段階から、「洗面台は絶対に造作にする!」と決めていました。
そんな中、建設会社の方から「造作風の洗面台もあるかもしれないので、ショールーム見学の際に聞いてみるといいですよ」とアドバイスをもらいました。
そして見学先で出会ったのが、クリナップの「エルヴィータ」でした。
「既製品でも、造作風にできるじゃん……!」
そう思った瞬間、一気に気持ちが傾きました。
家具っぽい佇まいとオープン収納が印象的で、当初予定していた造作の雰囲気にかなり近い。 将来的にタイル・ミラー・照明だけ変更すれば、さらに造作感を出せるという提案も受けました。
良かったところ
- 家具のような質感で、造作を諦めた寂しさが薄れる
- 人工大理石ボウルで汚れ・水アカがつきにくく、お手入れがラク
- 収納タイプがオープン・開き・スライド・フロートと選べる
気になったところ
- 他社と比べると、造作感はやや薄め
- 2024年発売の新商品なので、まだ実績・口コミが少ない
木製の横長フレームミラーを合わせたい人には、特に相性が良さそうです。
LIXIL「カスタムバニティ」:造作感はピカイチ、でも棚1段が惜しかった
LIXILはキッチン・バス・トイレ・洗面すべてが揃う総合力の高いメーカーで、カスタムバニティもカスタム度の高さが売りです。
いわゆる「造作洗面台」っぽくできるのは、4社の中でこのカスタムバニティだと思います。 洗面台下の収納部分が、まさに「ザ・造作」という佇まいでした。
ボウルのデザインも、丸みのあるタイプ・スクエア・ワイドスクエア・ハイバックひろびろボウルなど選択肢が豊富で、ここも魅力です。
ただ私は棚を数段ほしかったので、候補からは外しました。 悪くはないものの、他のメーカーほど強く印象には残らず、我が家の中では見学した4社の中で最終的に4位という評価になりました。
良かったところ
- 下部収納のデザインが4社の中で一番「造作っぽい」
- ボウルのデザインの選択肢が豊富
- キッチン・バスとメーカーを揃えやすい
気になったところ
- ボックス収納は追加できるが、棚は1段のみのオープン。この1段が自分の収納ニーズには合わなかった
- 黒水栓は選べるが、シャワー切替機能付きの水栓には黒色オプションがない
TOTO「ドレーナ」:機能性もあり、造作っぽさもあるバランスの良い商品
フラットな気持ちで見て、一番心に残った洗面台。 グレー天板×木目のバイカラーに、一目惚れしました。
鏡の裏収納に加えてサイド収納・コンセントまで備わっていて、収納量がとにかく充実しています。 それでいて全体のデザインは造作洗面のような雰囲気を持っていて、タイル仕上げの展示は思わず見とれるほどでした(目地の掃除のしやすさを考えて、タイル部分だけ工務店施工にする案も検討しました)。
良かったところ
- グレー天板×木目のバイカラーデザイン
- 鏡裏収納+鏡横のサイドキャビネットを追加して、収納量をしっかり確保できた
- 収納タイプが引き出し・扉・オープンと選べる
- シャワータイプの黒水栓にできた
- 造作洗面の雰囲気に一番近いデザイン
- タイル仕上げなど、仕上げの選択肢が豊富で悩めるほど充実している
気になったところ
- 特にこれといった不満点はありませんでした

タカラスタンダード「リジャスト」(クラフトエッセンス):ホーローの質感は実物で見るべき
タカラスタンダードは、キッチンでもおなじみのホーロー素材が洗面台にも使われています。 「リジャスト」の面材「クラフトエッセンス」は、想像していた造作感とは方向性が違いましたが、これはこれでおしゃれという印象でした。 価格次第では十分に候補に残るメーカーです。
見積もりを取ってみると、実は4社の中で最安値だったのがタカラスタンダードでした。 ホーローパネルは汚れ・傷に強く、マグネットが使える実用性も魅力です。
タカラスタンダードは全国にショールームがあるので、気になる方は実際に足を運んでみるのもおすすめです。 ホーローの質感や耐久性は、写真より実物で見たほうが断然伝わります。
良かったところ
- 価格が4社の中で一番抑えられた
- ホーロー素材で汚れ・傷・湿気に強い
- マグネットが使える実用性
気になったところ
- 収納タイプはオープンのみ
- 黒水栓はあるが、シャワータイプはない
- 「造作風」というより「タカラらしいデザイン」という方向性
結局、TOTO「ドレーナ」に決めました
散々迷った結果、最終的に選んだのはTOTOの「ドレーナ」でした。
価格だけで見ればタカラスタンダードが一番安かったのですが、私がイメージしていた「造作洗面台」の雰囲気に一番近かったのがTOTOだったので、そこを優先しました。
ちなみに、仕上げ(タイルパネルにするか、タイルを実際に施工してもらうか、メーカーのサイドキャビネットをつけるか、それとも造作でつけるか)は、この記事を書いている時点でまだ検討中です。決まったら追記します。
こんな人におすすめ
- 造作洗面に憧れがあるけど、価格が読めなくて迷っている人
- 「造作風」の洗面台を探しているけど、どのメーカーがいいか分からない人
- 洗面台の収納力を重視したい人
- 複数メーカーのショールームを回る前に、あたりをつけておきたい人
よくある質問(FAQ)
Q. 造作洗面とメーカー品、結局どちらが安いですか?
造作は下限だけ見ればメーカー品とそこまで変わりませんが、こだわるほど青天井で上がっていきます。 予算を決めやすいのはメーカー品です。
Q. 「造作っぽい」洗面台はどのメーカーが強いですか?
私が見学した中では、LIXIL「カスタムバニティ」とTOTO「ドレーナ」が造作の雰囲気に近いと感じました。 特にTOTOは収納量も含めて総合的に満足度が高かったです。
Q. ショールームは何社くらい回るべきですか?
最低でも3社は回ることをおすすめします。 1社だけだと比較の軸ができず、価格が高いのか安いのかも判断しにくいです。
まとめ:価格だけでなく「イメージに近いか」で選んでよかった
洗面台選びは、価格・収納力・デザインとポイントが多くて悩みやすい設備です。 今回は価格が一番安いメーカーではなく、自分がイメージしていた雰囲気に一番近いTOTOを選びました。
これから洗面台を選ぶ人は、価格表だけで決めずに、できれば複数のショールームで実物を見てから判断することをおすすめします。 写真と実物では、素材の質感や収納の使い勝手の印象がかなり変わります。
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