この記事では、フィットネストレーナー・澤木一貴さん著『体力おばけへの道』(KADOKAWA)をレビューします。
「運動しているのになんか体力がついている気がしない」「最近疲れやすくなった気がする」そう感じている人に、特に届けたい1冊でした。
書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 体力おばけへの道 頭も体も疲れにくくなるスゴイ運動 |
| 著者 | 澤木一貴(監修:國本充洋) |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売 | 2025年9月 |
▶︎体力おばけへの道
こんな人に読んでほしい
- 運動しているのに体力がついている実感がない
- 疲れやすさが年々気になってきた
- ストイックじゃなくていい、続けられる方法を探している
- 「なんとなくいい」じゃなく、理由を理解した上で体を動かしたい
体力は「2種類」ある
この本を読んで最初に「なるほど」となったのが、体力の定義です。
「体力」というと筋力やスタミナのことかと思っていましたが、本書ではこんなふうに整理されています。
行動体力:体を動かすための力
筋力・心肺持久力・柔軟性・バランス能力など。スポーツだけでなく、通勤・買い物・家事、長時間のデスクワークをこなす力もここに含まれます。
防衛体力:病気・ストレスに打ち勝つ力
免疫力・疲労回復力・ストレス耐性のこと。「なんか最近疲れやすい」「風邪をひきやすくなった」という感覚は、防衛体力が落ちているサインかもしれません。
この2種類があると知っただけで、体づくりへの見方が変わりました。「疲れにくくなりたい」なら、筋トレだけやっていてもカバーしきれないことがある、ということが腑に落ちました。
本書ではこの2種類の体力を、運動・食事・休養の3本柱で育てていくことが軸として語られています。「休養も体力づくりの一部」というのは特に刺さりました。運動だけ頑張って、なぜか疲れが取れなかった時期があったのですが、休養を軽く見すぎていたんだと読みながら気づきました。
「ちょっとだけきつい」が体力アップのカギ
本書のもう一つの核心が「漸進性過負荷の原則」という考え方です。
難しい名前ですが、やっていることはシンプルです。
体に、少しずつ新しい刺激を与え続けること
同じ運動を同じ強度で繰り返すと、体はやがて慣れてしまいます。慣れた状態では成長が止まります。だから、少しずつ「ちょっとだけきつい」を積み重ねていくことが体力アップに欠かせない、ということです。
「ちょっとだけきつく」する方法
難しいことをやる必要はありません。以下の中から、1つだけ変えるだけでOKです。
- 回数を1〜2回増やす
- セット数を増やす
- 動作スピードを少し変える
- 動きの幅を広げる
- 軽い道具(ダンベルなど)を取り入れる
目安:「最後の数回が少し頑張れる感じ。翌日に疲れが残らない程度」。
ハードルは低いほうがいい。「全力でやらなきゃ意味がない」という思い込みは、この本を読んで手放せました。
運動初心者にも読みやすい理由
「体力づくりの本」と聞くとストイックなイメージがありますが、この本はそうではありません。
日常の動作に運動を取り入れる方法や、「この3つだけやればOK」というシンプルな提案が多く、これから運動を始めたい人でも取り組みやすい内容です。
著者の澤木一貴さんはフィットネス雑誌「Tarzan」でも活躍するトレーナーで、監修は心臓血管内科専門の医師・國本充洋さんです。「なんとなく体に良さそう」ではなく、科学的根拠(エビデンス)のある内容なので、読みながら納得できます。
運動習慣がある人が読めば「自分がやっていることの意味」が言語化されるし、これから始める人が読めば「何をすればいいか」が整理される。どちらにもおすすめできる1冊でした。
まとめ
体力には2種類あること、休養も体力づくりの一部であること、「ちょっとだけきつい」を積み重ねることが成長の法則であること——この3つを知ってから動くのと、知らずに動くのとでは、続けやすさも効果も変わると思います。
疲れやすさが気になっている方、運動を始めたいけど何からやればいいかわからない方にこそ読んでほしい1冊です。
▶︎体力おばけへの道
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